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イタリア > シチリア島
イタリア > シチリア島 > エトナ火山のワイン
【超限定入荷】
圧倒的な個性を持つ1本
唯一無二の「クリュ・シャルドネ」
【ソムリエ〈Francesco〉コメント】
シチリア島エトナ山。(標高3326メートル)
時折、大噴火を起こすこの活火山の斜面1000メートル付近まで葡萄畑が開墾され、ワインが醸されていることはあまり知られていません。
いや最近、やっと知られてきた産地・・・と言えるかもしれません。
でも、エトナ山の斜面は、全てが葡萄栽培に向くわけではなく、ごく限られたエリアでのみ、驚くほど高品質の葡萄が栽培されているんです。
何件かのワイナリーがワインを作りますが、最もおすすめするのがアンドレア・フランケッティ氏率いる「パッソピッシャーロ」です。
特に、「パッソピッシャーロ」はネレッロ・マスカレーゼ種を使った赤ワインで話題沸騰の1本ですが、こちらでご紹介するのは【白】!
エトナ山の土壌、そして昼夜の寒暖差が産み出した傑作がこちらです。
◇2020 コントラーダ/パッソキアンケ
*Contrada PassoChianche*
パッソピッシャーロの所有する葡萄畑は標高500~1000メートルのところにあり、
※シチリア島 = 暑い地域
という概念を覆す冷涼な気候です。
ええ、冬になると雪も積もるエリアなんです。
価格だけを見ると 『シチリア産なのにいい値段するね』 と思われますが、
ティスティングすると、このワインが今、なぜシチリア島で最も注目を浴びるワインなのか分かる気がします。
しかも!使う葡萄は、標高870~950メートルの畑(コントラーダ)のシャルドネが使われた逸品です。
シチリア産シャルドネは、今までも数々リリースされていますが、正直言ってこのパッソキアンケは“別物・別格”なんです!
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◆2020 年ヴィンテージ情報
2020年は5月のまとまった降雨、6月にも若干の雨がありました。
発芽・開花・ヴェレゾン期(葡萄の色づく時期)は平年並みに進みました。
7月末には従来の暑さが戻り、8月10日の雨、そして9月上旬に降雨があるものの気温は通年真並みで強い日照がポジティブに働きました。
10月1日頃からいきなりの秋らしい気候になり、その1ヶ月以上晴天が継続。気候的にはバランスのとれたヴィンテージです。
(エージェント:林達史氏談)
【パッソキアンケとセットになった白ワイン情報】
(1)2020 パッソビアンコ【白】
【葡萄品種】シャルドネ100%
この2020年産のミネラル感と深いコク(まさに火打石の風味)には驚かされます。
上品でありながらも感じる濃さ、味の伸び、口中での芳醇さ、優雅でいつまでも続く余韻、、、
シャルドネの性質を思いっきり引き出さないと、この味は出ないはず。。。
土地の性格、葡萄の個性、エトナの天候、、、
それら全てを知り尽くした者でないと作りえなかった味わい・・・
もう、ブルゴーニュのグラン・クリュも目じゃありません、
2011年6月には、エトナにあるこのカンティーナを訪問しました。
当然、エトナ山斜面に広がる葡萄畑にも入りました。
その際、私〈Francesco〉はこういう質問をしてみました。
フランケッティ氏がトスカーナ州で作るワインは『ボルドーワインを目指す』という事を聞いていますが
では、シチリアで作るワインは何を目指しているのですか?
フランケッティ氏は不在でしたが、醸造責任者(ロマウロさん)はこう仰いました。
ブルゴーニュワインを、、、いや上物「グラン・クリュ」以上のシャルドネを目指している。
そう考えるなら、シャルドネのハイ・ポテンシャルをお求めの方には“超おすすめ”です!
〔飲み頃について〕
パッソキアンケは今からでもお楽しみいただけます。
ただ、届いてからだと1週間ほど静置し、落ち着かせてからの方が良いと思います。
これは、土地の性格、葡萄の個性、エトナの天候、、、それら全てを知り尽くした者でないと作りえなかった味わいだからだと思います。
ある意味、初めて 「ヴィエ・ディ・ロマンス」 をティスティングした時の様な衝撃を受けました。
ちなみにフランケッティ氏はソーヴィニヨン・ブラン種やヴィオニエ種にも挑戦したそうですが、、、
ことごとく失敗。。。(泣)
でも、シャルドネ種は大成功だった!
果報は・・・じゃなく、美味しいものは寝て待て、ですね!
【訃報】
アンドレア・フランケッティ氏とは2011年、パッソピッシャーロのワイナリー訪問を約束しながら・・・ドタキャン。
会えずじまいだったのですが、翌年2012年1月。
ほぼお忍び状態で来日された際、
>>> 昨年、君との約束を果たせなかったので
短時間だけれど君のお店を訪問する
私〈Francesco〉は「それならパッソピッシャーロのセミナーを開いていただけませんか?」とダメもとで打診したところ・・・
>>> 1時間弱ならOK
わずか10名限定でのワインセミナーは、予定を大幅にオーバーする2時間近くに。
その落ち着いた口調と、熱心な語り口は今でも私の記憶にこびりついています。
ただ、アンドレア・フランケッティ氏(享年72歳)は2021年12月5日、永眠されました。
今後のワイナリーの発展を願いつつ、謹んで氏のご冥福をお祈りいたします。
パッソキアンケのデータ 【産地】イタリア シチリア島エトナ山 【生産者】パッソピッシャーロ 【タイプ】白ワイン/コクのある辛口タイプ
2000L級のオーク樽(新樽)で発酵・熟成
【葡萄品種】シャルドネ100% 【容量】750ml 【アルコール度数】13.0%(パッソキアンケ) 【料理との相性】魚介類の料理よりもお肉系がおすすめ 他には野菜とオリーブオイルを使う料理
【〈Francesco〉のイタリアワイン見聞録】 ⇒ パッソピッシャーロ
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