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イタリア > ピエモンテ州
スパークリングワイン > スプマンテ(イタリア)
ペッケニーノが醸す秘蔵スプマンテ
約3年、酵母とともに熟成された極上のアルタランガ
【ソムリエ〈Francesco〉コメント】
★☆★ アルタランガ地域について ★☆★
アルタランガ(Alta Langa)。
瓶内二次発酵法(メトド・クラシコ)で作られるピエモンテ州産スプマンテの総称で今、世界でも注目されているワインのひとつです。
イタリアにはもうひとつのメトド・クラシコ「フランチャコルタ(ロンバルディア州産)」が知られていますが、その違いは・・・
◆フランチャコルタ地域◆
※1995年 DOCG認定
※なだらかな丘陵地帯(標高200~300m)
※18ヶ月以上の熟成規定
◆アルタランガ地域◆
※2011年 DOCG認定
※急勾配地帯(標高400~800m)
※30ヶ月以上の熟成規定
このため、フランチャコルタ地域のワインは総じてフルーティで果実味を持つワインが作られ、
逆に標高の高いアルタランガ地域は、昼夜の寒暖差がフランチャコルタ地域より大きいため、引き締まった酸をより感じやすいワインが作られると感じています。
(私〈Francesco〉の個人的見解)
どちらが良いワインなのか・・・これは飲み人の嗜好ですので優劣はつけられません。
色々なフランチャコルタやアルタランガを試して、お好みのタイプを見つけていただくのが最良の方法です。
ちなみに、フランスのシャンパーニュ地方の熟成規定は15ヶ月以上なので、イタリア産の規定の厳しさを実感いただけると思います。
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さて、こちらでご紹介するアルタランガの作り手は1987年創業の「ペッケニーノ」。
もともと、ドリアーニ地域No.1ドルチェット種の使い手として定評ある生産者ですが、僅かにアルタランガ地域にも畑を所有しています。
◇2017 プゼア アルタランガ
メトド・クラシコ:パ・ドゼ
*PSEA Alta Langa Metodo-Classico Pas-Dose*
2018年初リリース。
2019年は僅か1500本の瓶詰め。(日本へは300本のみ)
ほぼプライベート・リザーブの世界ですが、シャルドネとピノ・ネロを使い36ヶ月にも及ぶシュール・リー熟成後にリリースされる逸品です。
その味わいを紐解いてみました。
【シュール・リー製法の補足】
簡単に言うと、醸造段階で発生する澱(おり)を取り除かず、そのまま熟成させる方法です。
ワインに複雑さと旨味を与える特長がありますが、失敗するとエグ味や不快な香りが出る欠点もあるため、この醸造法をとるワイナリーは少数です。
【パ・ドゼについて】
多くのスパークリングワインは二次発酵の際、少量のリキュールを加えて糖分を補い(=ドザージュ)、甘口~辛口までの味わい調整をします。
でもドザージュを行わないワインは「ノン・ドザージュ=パ・ドゼ」と言って、味わいは極めて甘みの少ないドライなものになるとされています。
※類似表現:ブリュット・ナチュール、パ・ドゼ、ドザージュ・ゼロ、ノン・ドゼ等
さて、グラスに注いだスプマンテの色合いは、透明感ある「スプマンテ・オーロ Spumante-Oro」(=シャンパン・ゴールド)。
グラスにゆっくり注ぎ、ほぼ6割ほど満たされたグラスの底からは、「スパイラル」「トルネード」と表現したいほど豊かで、そして絶え間なく泡が立ち昇ります。
このグラスからは、グレープフルーツなどの柑橘類、そして桃を思わせるフルーティ感満載の香りがあふれます。
このワインをひと口含むだけで、、シルクのような泡が口の中を包みこんでくれる感覚!
フレッシュ感の中に躍動的な酸を感じさせ、でもそれはあくまでエレガント。
気品ある味わいには素晴らしいものがあります。
もちろん、ドザージュ(補糖)がゼロなので、味わいはシャープでドライ!
無駄な甘味を取り去った爽快感も魅力的です。
また、飲み飽きさせない点も見逃せません。
色々な風味が交錯する複雑味あるスプマンテでありながらも、フレッシュ感も持ち合わせていますので、
色んな料理とともにお楽しみいただけるのでは・・・と思います。
肉類・魚介類はもちろん、バターやチーズ、クリーム系の料理には抜群の相性が良いと思います。
ちなみに、私〈Francesco〉が合わせたのは「焼き鯖寿司」。
お互いの風味を高め合う様は爽快ですよ!
【産地】イタリア ピエモンテ州アルタランガ地域 【生産者】ペッケニーノ 【タイプ】白ワイン・発泡/辛口タイプ 【葡萄品種】シャルドネ70% ピノ・ネロ30% 【容量】750ml 【アルコール度数】 12.5% 【料理との相性】お肉(豚肉・鶏肉)の料理、魚介類の料理etc.
【カンティーナの詳細はこちら】 ⇒ ペッケニーノ
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