Fosso Corno ~フォッソ・コルノ~ |
【カンティーナについて】
フォッソ・コルノのオーナーであるビスカルド家は、ドイツ市場向けにイタリアワインの紹介をするエージェント業を、代々の生業としてきました。
現オーナーのマルコ・ビスカルド氏は、ヴェネト州のヴェローナ大学を卒業後、家業を手伝い始めます。
多くのイタリアのカンティーナと交渉をし、様々なカンティーナのスタイルを見ていく中で、本来あるべきカンティーナの姿勢、方向性を考えるようになりました。
そしてマルコ氏は、特別なワインを作り高価格で販売するのではなく、日常の生活に密着した素直に美味しいと思えるワインを作り出すことを決断!
エージェント業の利を活かし2001年にアブルッツォ州において、アドリア海とアペニン山脈のちょうど中間にあたる丘陵地に10haの葡萄畑を購入。
※その2年後、マルコさんが購入した畑はコッリーネ・テラマーネDOCG地域に指定されます ※現在の畑は30ha。これを6つの区画に分けて管理しています。
そして醸しあげたワインこそ、こちらでご紹介するアイテムなんです。
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【2011年2月20日 フォッソ・コルノ来店】
オーナーの「マルコ・ビスカルドさん」をお招きしてティスティング・セミナーを開催しました。 セミナーでは約1時間、熱く語ってくれたマルコさん。 その内容の一部をご紹介すると・・・
1)葡萄の仕立て方
フォッソ・コルノの葡萄葡萄仕立ては、アブルッツォ州の他の生産者と大きく異なります。
アブルッツォ州では古くから、「天井(棚)仕立て」(テンドーネ)と呼ばれる仕立てが一般的でした。
これは、日本の棚式栽培と基本的な構造は同じで収量効率が高い仕立て方です。現在でもアブルッツォ州のほとんどのカンティーナはテンドーネ仕立てが主流です。
でも、フォッソ・コルノでは全ての葡萄の仕立てをコルドーネ仕立(垣根仕立て)に変更。
これにより収穫量は激減しますが、凝縮度の高い葡萄の収穫が可能になり、品質向上の大きな要因になっています。
2)葡萄木の徹底管理
葡萄畑では、全ての列には番号が付けられ(写真右)、植えた年とクローンなどが一目で分かるように、それぞれの列に札が付けられています。
灌漑用の設備がありますが、本当に必要な時以外は使用しないそうです。
また、特にビオロジックを謳っているわけではありませんが、肥料も有機肥料を用い、農薬も必要な時に最低限の量を用いるのみ。美味しい葡萄を作るためには必然的に有機に近いアプローチになってきます。
3)コッリーネ・テラマーネD.O.C.G.
フォッソ・コルノは、このアブルッツォ州の北部に位置する「コッリーネ・テラマーネ」地域(2003年DOCG認定)で葡萄栽培を行い、ワイン作りを行っています。
モンテプルチアーノ種から作る赤ワインの「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」は、アブルッツォ州全体で数多く作られており、地域やカンティーナによってかなり品質差があります。
同じDOCでもテラマーネ地域のワインと、南部ぺスカラ地域などのエリアでは品質もかなり異なっているのです。
このような品質の違いを明確にするため、2003年にはコッリーネ・テラマーネ地域がDOCGに認定されました。
名実ともに、アブルッツォの中の最良の葡萄産地となったわけです。
フォッソ・コルノの畑はコッリーネ・テラマーネ地域にありますが、マルコさんは一部のプロジェクトワインを除いて「わざとDOCGを取得せずワインを販売」しています。
酒税等を軽減するために彼が獲る手法・・・これがフォッソ・コルノのワインがカジュアルたる理由なんです。
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◆マルコ氏から聞いたよもやま話
2018年6月。私〈Francesco〉は、フォッソ・コルノを訪問しました。 その際にマルコさんから驚くようなお話しをおかがいました。それは・・・
フォッソ・コルノの畑は、その美しさから多くの見学者で賑わうそうです。
以前はフリーで入れた畑にも、今は回りにチェーンを巻いて自由に入れない様にしています。
なぜなら・・・
他のモンテプルチアーノ生産者が、フォッソ・コルノの畑に自分の顧客を連れてきて、あたかも「ここが当社の畑です!」と紹介する事例が続いたからだそうです。
よく手入れされた彼の畑は、他の生産者も羨むほどなんですね。
彼が所属する「モンテプルチアーノ・コンソルツィオ(協会)」も一目おく生産者「フォッソ・コルノ」。
私〈Francesco〉は、今後もフォッソ・コルノを応援します! 〈Francesco〉
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フォッソ・コルノのオーナーであるマルコ・ビスカルド氏が新たに立ち上げた 「プロジェクト・オルスス」 その詳しい情報はこちらからご覧ください
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