Cesarini Sartori チェザリーニ・サルトーリ |
【地名:バスタルドについて】 チェザリーニ・サルトーリの本拠地ウンブリア州バスタルド。 伝説によると、バスタルドのオステリア(日本の居酒屋に近い業態)は美味しい食べ物、美味しいワイン、そして豊かな生活を愛する人々の憩いの場として古代から続くフラミニア街道に立ち並んでいました。
そして、この土地の若者はローマから北イタリアに旅する人々に口当たりが良く香りのよいワインを振舞ったそうです。 今日もなおその伝説が生き続けており、「バスタルド」という町の名前にもなっています。
〈補足〉 「Bastardo/バスタルド」は直訳すると「得体の知れないやつ」というスラングな意味になりますが、チェザリーニ・サルトーリの場合は、歴史的に包まれたウンブリアの町「バスタルド」の意味合いになります。
【伝統に培われた技術と研究】 当店にお越しいただいた「アリーチェ・サルトーリ女史」はこう仰っていました。
ウンブリア人は紀元前2000年頃からテベレ川左岸に定着したイタリア系民族の中で最も古い民族です。 他の民族に比べ、彼らは平和的で謙虚かつフレンドリーな性格が際立っています。
チェザリーニ・サルトーリは、自分たちの原点と個性を反映したワイン、つまり、人と人を結び付け、共に過ごすためにデザインされたワインを作ることにしました。 それは生産規制で求められているものよりもタンニンと酸味が抑えられています。 また、当初から合成化学物質や亜硫酸塩を使わない、これまでとは異なる発想を持つワイナリーなのです。
葡萄畑での徹底的な手作業と機械による作業は、運や自然に任せることなく全ての生産工程において効率的なテクノロジーを組み合せ、最高のワインを産み出す糧となっています。
この様な様々な要因が重なり、イタリア最大のワイ博「ヴィニタリー2022」に於いてチェザリーニ・サルトーリは ウンブリア州年間最優秀ワイナリー賞 を受賞しました。
【伝統ワインと革新ワイン】 ウンブリア州の伝統ワインは「モンテファルコ・サグランティーノDOCG」であり、「モンテファルコ・ロッソDOC」が知られています。 両ワインとも醸造や熟成期間にイタリアワイン法が適用され、そして醸造されています。
一方で、土着品種に拘りつつ、イタリアワイン法にとらわれない自由な発想で醸されるワインもウンブリア州をはじめイタリア各地で誕生しています。
チェザリーニ・サルトーリでは、下記の赤2種、白2種のワインが「同じ葡萄品種を使いながら醸造法を変えて」醸されています。
◇グレケット・ビアンコ と ラ・ランダ・ビアンコ◇ ※使用品種:グレケット90% ソーヴィニヨン10% グレケット・ビアンコがステンレスタンク発酵・熟成に対して ラ・ランダ・ビアンコはバリック樽(小樽)で発酵後、ステンレスタンクで熟成されています。
◆モンテファルコ・ロッソ と ロッソバスタルド◆ ※使用品種:サンジョヴェーゼ60% メルロ20% カベルネ5% サグランティーノ15% モンテファルコ・ロッソが6ヶ月間オーク樽で熟成後、瓶熟成に対して ロッソバスタルドは、サグランティーノ種のみをパッシート(陰干し)し、12ヶ月間オーク樽で熟成後、瓶熟成されています。
この様にチェザリーニ・サルトーリでは、2人の姉妹(フィオレッラ女史とアリーチェ女史)が中心となり、伝統を守りつつも革新的なワイン作りが行われています。
今、日本には5種のワインが輸入されていますが、現地では10種のワインがリリースされています。
地産地消の地ワインも在りますので「全て」とはいかないまでも、今後何種かのチェザリーニ・サルトーリのワインがご紹介できれば・・・と思っています。 〈Francesco〉
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