Cantina Goretti カンティーナ ゴレッティ |
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イタリアの緑のハートとよばれるウンブリア州 家族の深い絆から「伝統」と「情熱」のテロワールワインが生まれる
カンティーネ・ゴレッティは中央イタリアのウンブリア州、州都ペルージャ近郊に位置する家族経営のカンティーナです。 これまで4世代に渡ってワイン造りを行っています。
ワイナリーが所有する10haの自社畑では、主にこの地域に古くから根差した地葡萄にこだわって栽培しています。
造られるワインはどれも素晴らしくテロワールと造り手の情熱の感じられる質の高いものばかりです。
また、その高い品質にしては、驚くようなお手頃な価格で販売されており、価値あるワインとして世界中の顧客に好評を博しています。
過去には、イタリアワイン評価ガイドでは「ウンブリア州No.1コストパフォーマンス」と評価され、ワイン・スペクテーターでも高得点を獲得しています。
生産量の大部分がイタリア国内で消費されていますが、品質の高さとリーズナブルな価格から海外市場でも評判となり、徐々にその名が知れ渡るようになりました。
地元ペルージャでは、グレケット種やサンジョヴェーゼ種からバランスのとれた上品なワインが造られており、南東へ下ったモンテファルコの地域では、ウンブリア州を代表する高貴品種サグランティーノ種から力強さとエレガンスが共存するワインが造られています。
幅広いラインナップは、どれもそれぞれのブドウの個性とユニークなテロワールを表現されたものばかりです。地元のワインの魅力を存分に感じてもらえるように、ワイナリー内にはアグリツーリズモも併設しています。
現当主は、2代目となる女性オーナーのティナレッリ・マルチェッラ。
畑の栽培管理とワインの醸造は3代目となる二人の息子、ジャンルーカとステファノが行っています。
この二名が一流の品質を誇るワイン造りを目指して積極的に改革を進めており、醸造コンサルタントにはイタリアを代表する名醸造家、ヴィットーリオ・フィオーレ氏とバーバラ・タンブリーニ女史を迎えています。
また、販売担当は4代目の若く美しいサラが担当しています。
◆産地:ウンブリア州
【産地的背景】 ウンブリア州は、イタリア半島のほぼ中心に位置しており、原生林も多く大自然が残っていることから『緑のハート』と呼ばれています。
地中海に突き出した半島の中で、唯一海に面しておらず中南部では面積が小さい州です。 70%以上が丘陵地帯で、残りは山岳地帯が続きます。
現在でも、ひと際中世の佇まいを多く残す美しい街並みが、丘陵地帯の丘の上に存在しています。
古代ローマ時代から州全土でぶどう栽培が盛んに行われており、ローマへワインを献上していた地としてもよく知られています。
現代的な環境から遠ざかり、自然の中に身を置いてロマンティックに過ごす土地としても有名で、隣のトスカーナ州からは新婚旅行で訪れる若者達も多いようです。
ちなみに、有名な観光地として、城塞都市オルヴィエート、アッシジ(聖フランチェスコ聖堂)などがあります。
◆ワイナリーの歴史
1960年に瓶詰め元カンティーナとしての運営が始動。
当時は農業会社「Goretti Gisberto」としてワインの他にも農産物を生産する部門がありました。
その後、1992年にワイナリー部門を独立させ、葡萄栽培からワイン造り、そして販売までを一貫して行っています。
その後、畑への投資も行い、本社のあるペルージャから南東へ下ったモンテファルコに新たに畑を購入。
「ファットリア・レ・ムーラ・サラチェーネ」というブランド名の下、州内で最も格式の高いDOCGワインであるサグランティーノ・ディ・モンテファルコDOCGとロッソ・ディ・モンテファルコDOCを生産しています。
ワインの他には、ハチミツ、オリーヴ・オイル、バルサミコ酢、グラッパなどを製造しています。
所有地には、ワイナリーのシンボルである14世紀頃に建設された古い塔があり、歴史の大変古い地域であることが伺えます。
◆ ワイン造りにかける情熱:家族、そして受け継がれる伝統と革新との融合
ゴレッティでは、家族で一丸となってワイン造りを行うことを基本としています。
これが現在、世界のワイン界で存続し続けている誇りと情熱であり、そして格別な品質のワインができる根源となっています。
先祖の経験から見出された貴重な知識は次の世代へ受け継がれ、実用的な手法で葡萄栽培やワイン造りを行う方向性を維持することができ、さらなる発展と新たな創造をも可能としています。
この伝統を重んじ、近代的な手法を融合させた結果、地元の気候・風土が良く表現されたテロワールワインが生まれています。
ゴレッティのテロワールへの知識が如何に深いものであるかをワインとして実証しており、こうして生まれる全てのワインは個性に富んだ品質の高いものばかりです。
◆ ワインのコンセプト:「伝統のペルージャ」 「情熱のモンテファルコ」
畑は大きく2ヶ所に分かれます。ペルージャとモンテファルコです。
本社とカンティーナは、州都ペルージャから車で5分程度のところにあります。
ここでは家族の「伝統のワインが」造られ、もう一つは1990年代に購入した新しいモンテファルコの畑から「情熱のワイン」が造られています。
本拠地であるペルージャで造られる最高位のワインは、サンジョヴェーゼ主体の「ラリンガトーレ」、そして同じくモンテファルコの地域で造られる「サグランティーノ・ディ・モンテファルコ」となります。
サグランティーノでワインを造ることになったのは、家族が地元ウンブリア州を代表する葡萄品種のサグランティーノから造られるワインをこよなく愛しており、自社の豊富なラインナップに加えたいという気持ちからでした。
2003年ヴィンテージは、ワイン・スペクテーターで92ポイントを獲得したことから知名度が上昇し、現在では、ゴレッティを代表する重要なワインとなりました。
伝統のフラッグシップワインである「ラリンガトーレ」も同様にワイン評価ガイドにも登場し、2006年ヴィンテージは首都ローマのワインコンテストに於いて金賞を受賞。
また、地元で撮影された映画「il Maestro di Lingue」にも登場するなど注目を集めています。
◆ワイン造りの背景
【土地的背景】 ワイナリーの所有する土地は、ペルージャ郊外の小高いなだらかな丘に囲まれたところに広がります。
葡萄畑はコッリ・ペルジーニDOCの地区にあり、海抜は平均330mで豊かな日照が得られる場所です。
クォリティの高いワイン造りを行うには、理想的な葡萄の栽培立地条件となります。
【気候】 内陸性気候で寒暖差が激しく、降雨量が少ないです。一部、地中海性気候も存在します。
ウンブリア州はイタリアの背骨と呼ばれるアペニン山脈の上に広がるため、周囲の産地と比較すると全体的に標高が高く、風が良く通るため寒冷な土地となります。
冬も非常に寒くなります。しかし、標高が高いお陰で空を遮るものがなく、豊富な日照量が確保できます。サンジョヴェーゼやサグランティーノなどの晩熟型品種がゆっくりと美しく成熟できる環境があります。
【葡萄栽培】 最終的なワインの品質が一流のものであることを目指し、葡萄畑から厳格な栽培管理を行うため手作業が中心となります。
日々畑にでて、葡萄樹の生育状況を把握します。また、収量制限を行うため、葡萄の生育過程においてはグリーンハーヴェスト行います。
収穫の時期は葡萄品種によって異なり、全て手作業で丁寧に摘み取ります。
また、極めて自然に近い葡萄栽培を行っており、化学薬品や農薬は使用せず(=リュット・レゾネ)、自然堆肥を利用しています。
【ワイン醸造】 収穫した葡萄はプレスを行う前に、分別台の上で手作業にて葡萄の選別を行います。
これを実践する目的は、ワイン通の顧客の期待に応えるために、美味しく質の高いワインで価格以上の価値を提供するためです。
ワインの醸造過程では、個々のブドウ品種の特性に応じて常に温度コントロールを行い、ブドウの風味を損なわないようにします。
醸造の最終段階である清澄過程では、調和と最適なバランスを考え、集中して注意深く行います。
その後、ワインはステンレス・タンク熟成または木樽熟成へと進みます。品質管理は徹底的に行い、瓶詰めするボトルは完全に殺菌されたものを使用します。セラーでは保管温度・湿度管理が徹底されています。
◆葡萄品種:ウンブリアの地葡萄へのこだわり
※グレケット(白葡萄) 州内でデイリーワインが造られる白葡萄品種。フレッシュでフルーティ、軽やかで白い花や柑橘のニュアンスが特長。
ゴレッティのグレケットは、とても新鮮でよい凝縮感とミネラルがあり、樽熟成されたワインは上級ワインとして、洗練された上質のワインです。
※サグランティーノ(黒葡萄)
イタリアの土着品種のなかで最もポリフェノール成分の含有量が多いといわれるサグランティーノ種。
タンニンが非常に豊富なゆえ、若いうちはタニックで味わいに硬さが目立ち、バランスの点でやや飲みづらさを感じることもございます。
ゴレッティでは、カンティーナで熟成させた少しこなれたヴィンテージを出荷しています。
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