Sangervasio サンジェルヴァジオ |
【カンティーナについて】
トスカーナ沿岸部から20km、なだらかな丘陵地(海抜200m)。
カンティーナのあるサンジェルヴァジオ村が歴史に登場してくるのは8世紀頃からで 太古の昔は海底だった土地なので、現在でも畑を掘削すると大量の貝殻の化石が見つかります。
この村名をそのままカンティーナ名に冠した「サンジェルヴァジオ」は、現オーナーであるルカ・トマジーニさんの祖父シリオ・トマジーニ氏が1960年、サンジェルヴァジオ村を丸ごと買い取ったことから始まります。
この地域は昔からの農村地帯で、穀物の生産を主にしており、葡萄やオリーブも同時に作られていました。
そしてトマジーニ家が地主となった1960年以降、本格的な葡萄栽培に力を入れ始めます。
トマジーニ家の所有地は400ha! でも全てが葡萄栽培に向くわけではなく土壌を調査した結果、22haのみを葡萄畑としました。
1990年代には天才醸造家ルカ・ダットーマ氏と共に品質重視の畑へと転換し始めます。
当時のトスカーナには殆ど無かったビオロジックを実践し、生態系を意識したワインとして、現在のサンジェルヴァジオのコンセプトが確立されました。
現在ではイタリアの自然派ワイナリーでは先駆け として知られる存在です。
近年、イタリアワインが高騰する中、本当に価値のあるワインとは・・・
『体に優しくて美味しい、そして、誰でもが簡単に入手が出来る事』
と考えるルカ・トマジーニ氏のポリシーを反映した、コストパフォーマンスの高いワイン造りを行っています。
これからのトスカーナワインの将来を担う素質を持ちあわせたカンティーナと言えるでしょうね。
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【近年のピサ地域の現状】
トスカーナ州のワイン生産地としては新興のピサ地域。
最近ではイタリア国内での評価は高くなる一方で、他州からの著名生産者(スピネッタ、スプマンテ/フェッラーリなど)の投資も活発になっていて、一大勢力圏を形成しつつあります。
その中で、イタリアの自然派ワイナリーでは先駆け として知られるサンジェルヴァジオは現在、ビオ・アグリチェルト正真正銘の自然派ワインを作るカンティーナとして、ピサ以外の地域からも注目されるカンティーナなんです。
【ルカ・トマジーニさんからのメッセージ】
2009年2月22日、当店実店舗でサンジェルヴァジオ社オーナー「ルカ・トマジーニさん」をお招きして、ワインセミナーを開催しました。
その席でトマジーニさんは、最近のビオワイン(オーガニックワイン、ナチュールワイン)について苦言を語られました。
彼曰く・・・
今、世界中のワイン市場において「有機栽培」「ビオワイン」「自然派ワイン」「ヴァン・ナチュール」という言葉自体が、ワインのマーケティング戦略の一環として使われているように思います。
ビオワイン系特有の 酸化臭=ビオ臭 が感じられるワインでさえ
※それが有機栽培の特長だから、云々。。。
と厚顔無恥に語るワイン生産者・関係者も存在します。 でも、私はそれは間違っていると思います、
ビオワインであっても美味しいものは美味しい、不味いものは不味いとはっきり口にしないと、厚顔無恥なワイン生産者はますますはびこるでしょう。
その様な「問題あるビオワイン」とは全く異なる「本当に美味しいビオワイン」をサンジェルヴァジオのワインを飲むことによって、是非とも感じ取って欲しいと思います。
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サンジェルヴァジオの樽熟成庫彼の話は2時間あまりに及びましたが、終始一貫ゆらぎのない説明に参加者をはじめ、私も感銘を受けました。
ただ、ビオワイン、自然派ワインだから・・・という理由だけでワインを選ぶのは、私も疑問に思います。 ワインを造る生産者を見極めないとダメな時代になった、ということでしょう!
そういう点で彼の造るワインに濁りはありません!
土地と気候を生かしたワインだけが持ちえる美味さを伝えるワインとしておすすめです。
〈Francesco〉
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