San-Michele:Appiano サン・ミケーレ・アッピアーノ |
◆トレンティーノ・アルト・アディジェ州について イタリア共和国北部、トレンティーノ=アルト・アディジェ州(Trentino - Alto Adige)という2つの自治区の共同州です。
そのため、北側のアルト・アディジェAlto Adigeエリアと、南側のトレンティーノTrentinoエリアとに二分されます。
サン・ミケーレ・アッピアーノはその中でもアルト・アディジェ(北部地域)に属します。
このアルト・アディジェの名前の由来は、アディジェ(Adige)川の上流(=Alto)にあるエリアであることからきています。
また、このエリアを総称し、南チロル地方(Sudtirol)【ズートティロルと発音】とも呼ばれます。 イタリア圏内ですが、母国語はドイツ語とイタリア語が公用語として話されています。
◆ドイツ語が話される理由◆
チロル地方全体はドイツ語圏の一部として支配されていました。(当時、イタリア語は少数派)
1861年にイタリア王国が成立した後も、オーストリア領の中にイタリア語を母国語とするエリアが存在しました。イタリア政府はそれらの地域もイタリア領にすることを目的にしていました。
第一次世界大戦において、オーストリア側と「このエリア」について、イタリア領の自治権を譲る代わりに参戦を認める協定を結びます。
これによって、南チロル地方=Sudtirolはイタリア領となり、一旦ヒトラー政権時代にドイツ陣営占拠されたチロル地方もドイツとオーストリアの合邦の無効によりオーストリア領に復帰することになりました。
イタリア領内にも関わらず、現在でも約半数以上の住民がドイツ語を話し、イタリア語と2ヶ国語を操る人は少なくありません。
◆サン・ミケーレ・アッピアーノ社について
この南チロル地方を本拠地とするサン・ミケーレ・アッピアーノ。 イタリア屈指の醸造家、ハンス・テルツァー氏が腕をふるうカンティーナです。
カンティーナ・ソチャーレ(醸造協同組合)ながら、イタリアのワインガイドブックで「2000年ワイナリー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたほどの実力を持つワイナリーです。
また、醸造家のハンス・テルツァー氏は、南チロル地方における白ワイン醸造のスペシャリスト(=ビアンキスタ)として世界的に名を知られ、世界の醸造家ベスト10に選ばれた実力の持ち主でもあります。
◆ワイン作りにおけるポリシー
サン・ミケーレ・アッピアーノでは葡萄の栽培エリアによってラインナップを分け、そして個性あるワイン作りを展開しています。
主なシリーズには
(A)クラシック・シリーズ 葡萄品種にこだわり、主に単一で醸造。
(B)セレクション・シリーズ 畑の特徴を把握し、個々の葡萄品種に最適な畑で作られるシリーズ。 ※ラーン:ローム層等の畑 ⇒ ソーヴィニヨンを栽培 ※メロール:土砂が堆積した土壌の畑 ⇒ シャルドネを栽培
(C)サンクト・ヴァレンティン シリーズ 1986年に誕生して以来、今も変わらず同社の最高品質のワインと位置付けられるシリーズ。
使用される葡萄は、同社で栽培される葡萄の中で最も品質が高く、愛着を込めて“Chicche(イタリア語で優しさ、美味しさを意味する)”と呼ばれています。
初のリリースから20年以上経った今でも、高い評価を獲得し続けているのをみても、その実力の高さが想像できます。
◆ハンス・テルツァーさんから皆さんへ
2015年7月9日、ハンス・テルツァーさんをお招きしてのガラ・ディナー会の際、ハンスさんは、こういうメッセージを残されました。
2001年以来、私は幾度か日本を訪れています。 訪れるたびに色々な料理と私の作るワインとのアッビナメント(ワインと料理の相性)を楽しむ機会に恵まれます。 ~中略~ イタリア各地の料理はもちろんのこと、世界遺産となった和食との相性の良さには、私自身も自信を深めるものがあります。
牡蠣料理や野菜の煮物にはピノ・グリージョがおすすめですし、 柚子胡椒を軽く使う料理にはゲヴュルツトラミネール、 刺身類にはソーヴィニヨンやピノ・グリージョ、リースリング、 天ぷらや揚げ物にはリースリングやシャルドネ、
これが私のお気に入りです。
最近は漁獲量が減ったそうですが、鰻類の料理にはピノ・ネロがもっとも相性が良いですし、 しっかりとした味付けの肉類にはメルロやラグレインとのアッビナメントは欠かせません。
皆さんは是非、既成概念にとらわれることなく、イタリアン、和食、中華、、、色んなシーンで楽しんで欲しいと思います。
また、私のワインも含め、どのワインにもいえることですが、ヴィンテージ(生産年)が替わる度、ワインはその年の気候や風土、様々なものを映し出します。
一度飲んだから二度は飲まない。 そんな悲しいことは言わず、ヴィンテージが切り替わった時等には、新たに楽しんで欲しいです。
それがワインの理解へと発展することを、私は確信しています。 Hans Terzer
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