TERCIC-MATIJAZ テルチッチ・マティアズ |
「テルチッチ・マティアズ」。オーナーの名前そのもののカンティーナ名です。
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の南東部ゴリツィアから5kmほど北に入った所(コッリオ地域)にあるテルチッチ家は、2代前から葡萄の栽培農家でした。
もともとは、大手のカンティーナに葡萄を売る葡萄栽培農家でしたが、、、 現オーナーの3代目マティアズ氏が、1989年にジャンフランコ・ガッロ氏(ヴィエ・ディ・ロマンス)と会った事をきっかけとして、「自分の畑の可能性」を試す為に、自らの葡萄で自らのワインを作る道を選びます。
当初は、ヴィエ・ディ・ロマンスのカンティーナの作業が終わる深夜に葡萄を持ち込み、場所を借りて醸造を行ったという逸話もあるほどです。
そして1994年から正式にワインをリリース。
北側のアルプス山脈からの冷たい風とアドリア海からの温暖な風の交わるコッリオ地域は、夏は30℃を超える暑さに、冬は氷点下10℃にもなり、朝晩の寒暖の差も大きく、果実味と酸の高い、素晴らしい葡萄が収穫されます。
「フリウリではボディの強いワインは出来ない。だから、バランスの取れた綺麗なワイン造りを目指しているんだ。」
と、少年のように目を輝かせて語るマティアズ氏。
彼の所有する9haほどの畑から産み出される、年間僅か40,000 本のワインは、いずれも豊かな果実味を持ち、酸とミネラルの調和した素晴らしい味わいがあります。
評価各誌に取り上げられる機会も増えましたが、それに捉われることなく、地道に畑仕事を続けるマティアズ氏の実直な性格が見事に表現されているワインです。
【補足:コッリオ地域】
丘陵地帯であるコッリオ地域は、イタリアと隣国スロヴェニアの国境地帯に広がる産地で、両国にまたがって葡萄畑を所有している生産者も多くいます。
テルチッチもそのひとつで、所有する全ての畑は段々畑状に仕立てられるため機械化ができず、全て手作業で葡萄を栽培・収穫しています。
あの完璧な葡萄栽培で定評のあるヴィエ・ディ・ロマンス社ジャンフランコ氏も羨むほど美しいメルロ種の畑を持っていることは、あまり知られていない事実です。
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