Feudi di Romans フェウディ・ディ・ロマンス |
◆フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州について◆ ![]() イタリアの最も北東部に位置し、フリウリ(Friuli)地方とヴェネツィア・ジューリア(Venezia-Giulia)地方が統合してできた州です。 オーストリアやスロヴェニアと隣接し、複雑な言語が話されていて、イタリア語の他にドイツ語も話す民族がいたり、フリウリ地方独自のトレ・ロマンス語も話されています。 地形的にはフリウリの北側はアルプス山脈が連なっており、寒気が吹き抜けます。 しかし、南東部にはトリエステ湾もあり海風も吹き抜け、これによって、特に白ワインの生産には最適な土壌を形成しています。 ◆フリウリは寒いところ!?◆ イタリアの北部ということもあり、フリウリは極寒の地と思われていますが、夏は30度を超えるほど安定した気候をもつエリアです。 1日の寒暖の差も15℃ほどあるので、引き締まった、中味がしっかりしたワインを生むことができます。 ◆フェウディ・ディ・ロマンス◆ ![]() フリウリ・ヴェネツィア・ジューリアを流れる「イソンツォ川」。 スロベニア西部からイタリア北東部にかけて流れ、アドリア海に注ぐこの川は同州のシンボル的存在で、歴史・文化の融合としてこの地の見どころの1つです。 1950年代、当時ほとんど価値がないと見過ごされていたこのイソンツォ川沿いに目を付けたのが、セベリーノ・ロレンツォン氏でした。 「エメラルドの美しさ」と謳われる水流豊かなイソンツォ川や緑豊かな大自然に可能性を見出し、フェウディ・ディ・ロマンス社を設立。 当初はわずか5ヘクタールの土地でしたが、フェウディ・ディ・ロマンス社は大きく飛躍し、今では50万本以上のワインを生産し、約24ヶ国に輸出するまでに成長を遂げました。 クリーンエネルギーなど自然環境へも配慮し、さらなる豊かなブドウ栽培とワイン作りを目指し研究し続けています。 ◆フリウリ・イソンツォ地域◆ ![]() フランスのブルゴーニュ地方南部やコニャック地方、またはアメリカのオレゴン州と同じ緯度に位置するフリウリ・イソンツォDOCエリア。 この地のブドウ畑は砂利質が主体。通気性がよく、高い排水性を持ちながら、地中海のニュアンスも含まれています。 ◆2つのブランド◆ 同社のワインは 「フェウディ・ディ・ロマンス」 「ボルゴ・デイ・ヴァッサーリ」 と、2つのブランドで販売されています。 その違いは・・・ 1)フェウディ・ディ・ロマンス ![]() 高級ワイン・・・といっても、同社のワインはコストパフォーマンスに優れているばかりか、非常にリーズナブル! フリウリ・イソンツォDOCエリアの中でも厳選された最良のエリアで採れたブドウから作られています。 ブドウ本来の味わいに加え、ワインの複雑さを伝えるため、あえて木樽の使用を制限しています。 2)ボルゴ・デイ・ヴァッサーリ 地品種や国際品種をうまく取り入れたボルゴ・デイ・ヴァッサーリは、2000円台で楽しめる理想的ラインを築いています。 良好な日射と微妙な温度変化、海由来のやわらかなミネラルによって育まれたブドウから作られたワインは、風味と香りに富んだバランスが特徴です。 ◆フェウディ・ディ・ロマンス来店◆ ![]() 2019年10月1日、フェウディ・ディ・ロマンスの3代目ニコラ・ロレンツォンさんが来店され、同社の歴史~現在に至るまでのお話しをうかがいました。 北イタリア、特にフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州にも多くの銘醸ワイナリーがあり、特色を打ち出したワイン醸造をしなければ生き残れない点や、世界的に支持されるようになった経緯をお聞きしました。 また、2025年5月には、同社エキスポート・マネージャーのアンナ・ソダーノ女史も来店してくださり、フェウディ・ディ・ロマンス社の今後の展望など貴重なお話をお聞きすることができました。 フェウディ・ディ・ロマンス社製品は、日本に輸入されてから日の浅いワインですので、ご存じない方が大半ですが・・・ ![]() ご紹介して即オーダーを頂くのをみても、このワイナリーの将来が楽しみになりました。 今後は輸入元とも協議し、さらにアイテムを増やすべきかどうかを判断したいと想っています。 ぜひ一度はお試しください、悔いの残らないワインですよ! 〈Francesco〉 |
◆フェウディ・ディ・ロマンス ライン◆
◆ボルゴ・デイ・ヴァッサーリ ライン◆
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2023年7月21日 ニコラ・ロレンツォンさん再来店
2025年5月12日 アンナ・ソダーノさん来店