※グルフィ・オーナー ヴィートさんについて |
※〈Francesco〉のグルフィ見聞録 |
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※ヴィートさんと〈Francesco〉 |
Azienda Agricola GULFI グルフィ |
◆ヴィト・カターニャってどんな人物?◆ ![]() ヴィト・カターニャ(Vito Catania)。 ある意味、彼ほど精力的で情熱的なワイナリー・オーナーはいないかもしれません。 彼はシチリア島生まれのパリ育ち。 聞こえは良いかもしれませんが、実はそうではありませんでした。 彼のお父さんは、シチリア島では満足な仕事が見つけられなかった関係でパリに移住、ヴィト氏5歳の時でした。 彼は20歳代までフランスで過ごすものの、自分がイタリア人であるだけで受けた差別が我慢できず、単身ミラノに移住。 彼は一から事業を興し、そしてその後、フェラーリF1の特殊油脂を製造する事業で大成功をおさめます。 そして余裕の出来た彼は、自分の出身地シチリア島キアラモンテ・グルフィ地域に目を向けます。 ![]() そこには祖先が残した約6haの畑があるだけでしたが、イタリア最高といわれるオリーブオイルの素晴らしさに目覚めます。 そして、いくつもの“運命的な”出会いを重ね、ついに「ネロ・ダーヴォラ」という品種とシチリアの自然環境のもとでのワイン造りに大いなる可能性を見出します。 そこにはシチリア生まれのシチリア育ち、エノロゴ(醸造家)サルヴァトーレ・フォティ氏との出会いも見逃せません。 『私はいつも運が良かっただけだよ。』 サラリと言うヴィトさんですが、彼の必死さと努力があったからこそで、運だけではここまで登りつめれなかったのは明白です。 今やシチリア島南東部(キアラモンテ地域、パキーノ地域)に120haの畑を持ち、その中のいくつかはブルゴーニュ地方でいう「グラン・クリュ畑」「プルミエ・クリュ畑」に匹敵するパフォーマンスを持っています。 また近年では、シチリア北東部のエトナ火山斜面に点在する葡萄畑の一角、標高850メートル地点でネレッロ・マスカレーゼ種を用いたワインも醸造し話題となっています。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ◆グルフィ=Gulfi◆ ![]() シチリアの土地が、自身が愛してやまないブルゴーニュのそれに似ていることに気づいたカターニャ氏のもと、グルフィではブルゴーニュのワイン造り、フランス的なクリュの概念が取り入れられ、シチリアでは珍しく灌漑を行わないなど量ではなく品質にこだわったワイン造りが行われています。 そうして生み出されるワインには、葡萄本来の生命力、そして各畑の個性を強く感じることが出来ます。 単に果実味の強いパワフルなワインに仕上げるのではなく、ブルゴーニュを想わせるようなエレガントな口当たり、繊細なアロマ、そして土壌の性格がストレートに表現されたワインがグルフィの大きな特色です。 シチリア・ワインの素晴らしさ、その新しい時代の到来を実感させてくれる「グルフィ」のワインは、人々を魅了してやみません。
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2011年6月 グルフィ訪問!
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◆ヴィト・カターニャさんと〈Francesco〉◆ ![]() ヴィトさんと私〈Francesco〉が初めてお会いしたのは2005年2月、インポーター・モトックス社さんの試飲会でした。 その際、ガラガラだったグルフィのブースに立ち寄り、ヴィトさんが注いでくれたワインを遠慮がちに試飲。 「濃いだけ、安いだけ」と思っていたシチリアワインのイメージを根こそぎ覆されました。 その時に、ブースに飾ってあった「木」の写真を見て私が「これって、オリーブの木ですか?」と幼稚なイタリア語で尋ねたら・・・ ヴィトさんは熱心に10分近く説明して下さったのを覚えています。 そして2007年9月26日。そのご縁がもとでワインセミナーを実店舗で開催。 ![]() それ以降、多忙で来日できない間にも 『俺のコレクションワインを飲んでみて』 とシチリアからワインを送ってくださったりでお付き合いは続き・・・ 2011年6月には、ついに念願かなって彼のワイナリーを訪問。 ほぼ全ての施設をくまなく見させていただきました。 そして2012年9月24日、再来日したヴィトさんは、忙しい合間をぬって当店新店舗に来店! 今後のグルフィワインの方向性や販売についてしっかりとお話させて頂きました。 正直言って、彼ヴィトさんはイタリアでも富裕層に入る方です。 ![]() でも!彼は自分の財産のほとんどをワイナリーにつぎ込み、そしてシチリアワインの向上に努めておられます。 ただのお金持ちじゃない。 ヴィト・カターニャさんはシチリアワインの将来を変える人物、といつも思ってます! 〈Francesco〉 ※ヴィト・カターニャさんは2017年5月24日に66歳で永眠されましたが、その熱い想いは現在、息子のマッテオ・カターニャ氏に受け継がれています。 |
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