Monchiero-Carbone モンキエロ・カルボーネ |
◆ロエロ地域の特徴 モンキエロ・カルボーネは、北イタリアピエモンテ州南部ロエロ地区のカンティーナです。 このロエロという地区はバローロ、バルバレスコで知られるランゲ地区からタナーロ川を挟んで北西側に位置します。 高級ワインの産地として古くから知られるランゲ地区に対して、ワインの産地としての知名度は低く、ヘーゼルナッツやフルーツの産地として知られてきました。 ロエロは標高300m程の小さな丘が続く丘陵地帯で、丘の南側にブドウ畑、北側には森が残っています。 また、ロエロの丘は標高はそれほど高くないのですが、丘自体の面積が狭いので、ランゲの丘に比べると、斜面が急です。 ロエロとランゲの最も大きな違いは地質にあり、ランゲ地区は石灰と粘土質の土壌が多いのに対し、ロエロ地区は石灰と砂が多い土壌が特徴です。 このため、ピエモンテ州を代表するネッビオーロ種を栽培すると、バローロなどに代表されるランゲ地区のタンニンが強く硬質なワインと比べると、ロエロ地区のワインは香りが高く、タンニンも柔らかく感じられます。 80年代には栽培する農家はほとんど無くなり、ロエロでの栽培面積が10haほどにまで減ったそうですが、90年代に入ると、幾つかの生産者がアルネイスの栽培に力を入れ始めました。 現在では、イタリアを代表する白葡萄として評価されています。 ◆モンキエロ・カルボーネの歴史 モンキエロ・カルボーネのオーナーであるマルコ・モンキエロ氏(フランチェスコ氏の父)は、カナーレで産まれました。 実は、この時からすでにマルコの祖母であるクロティルデ=ヴァレンテがモンビローネの畑で葡萄栽培を行なっていて、マルコも幼少の頃から祖母のワイン造りを手伝っていたそうです。 そして、アルバの醸造学校を卒業したマルコ(同期にはあのリカルド・コッタレッラ氏もいたとか。。)は迷うことなく、ワイン造りの道に進みました。 トスカーナのメリーニ、ウンブリアのビジ、マルケのウマニ・ロンキとイタリア各地の大手ワイナリーで醸造家、さらにディレクターとして手腕を発揮しました。 しかし、1987年に父が無くなったのを機にカナーレへ戻ります。 「人と大地には密接な繋がりがあり、何かを作り出すためには自分の土地に帰るべきである。」と、生前の祖母は マルコによく話をしていたそうです。 こうして、マルコの第2の人生が始まります。 醸造コンサルティングの仕事を続けながら、祖母から受け継いだ土地と、妻ルチェッタの祖父(カルボーネ家)から譲り受けた土地からワイナリーを設立。2つの家系の姓を取り、モンキエロ=カルボーネと名付けました。 ワインは1990年から正式にリリースを開始。 1995年からは同じくアルバの醸造学校を出た息子のフランチェスコもワイン造りに加わるようになります。 近年ではフランチェスコがガンベロロッソ誌で将来を嘱望される若手エノロゴに選ばれるなど、代々続くモンキエロ家のエノロゴDNAは新しい歴史を作っていきます。 ◆洗練されたワイナリー
これにより、収穫後の特にデリケートな白葡萄のモスト(搾り汁)を、ポンプを使わずにタンクに移す事が可能になりました。 プレスの機械は最新式のWILLMES PRESSという機械を導入。窒素ガスを使う事により、プレス時に葡萄が酸素に触れる事を防ぎます。このため、香りが高くひじょうにクリーンな印象の白ワインが出来上がります。 ペリーザ、レグレットなど早飲みワインの発酵には、加圧の醗酵タンクを使用し、圧力差でリモンタージュ(攪拌)が自動に行なえ、果実に傷をつけなくて済みます。 モンキエロの赤ワインはフレンチバリックで熟成されますが、このバリックはブルゴーニュワインに用いられるMERCURY社のアリエ産バリックを使います。これは、繊細なブルゴーニュワインを好むモンキエロ親子の方針で、トーストが強く目の粗いボルドー用よりも、木の香りがつきにくいブルゴーニュ用のバリックを使います。 さらに、この中にもトーストの強弱があり、ワインによって樽を使い分け、樽香が目立ちすぎないよう、エレガントな熟成を最優先します。 地下のバリカイアは、1年を通して17℃以下に保たれ、これは200年前から変わらない温度だそうです。古くからあるものを活かしながら、最新の技術を組み込み、まさに歴史と革新を融合させたカンティーナといえるでしょう。 |
モンキエロ・カルボーネの限定醸造ワイン
◆ロエロが誇るグラン・クリュ!◆
◆【赤】ワイン(ネッビオーロ種)◆
◆【赤】ワイン(バルベーラ種)◆
◆【白】ワイン◆
◆【ロゼ】ワイン◆
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