ワイン・グローリアス

【ソムリエ〈Francesco〉コメント】

トスカーナ南部、グロッセート県。

この地域はマレンマと呼ばれておりトスカーナ州の南沿岸部に位置しています。

ただ、つい最近まで・・・この辺りは「トスカーナのお荷物産地」と言われ、銘醸ワインは産まれない、とまで言われた地域でした。

でも、マレンマ地域は温暖な地中海性気候となるため、最近では果実味がしっかりしていてコストパフォーマンスの高いワインが多く作られています。

こちらでご紹介するワインもそのひとつです。 

◆2021　ベッラマルシリア/モレッリーノ・ディ・スカンサーノ
*Bellamarsilia Morellino di Scansano*

そうです！

2006年、DOCGに認定され一躍注目を浴びる赤ワインなんです。

作り手は「ポッジョ・アルジェンティエラ」。

この名を聞いても？？？と思われるかもしれません。

でも銘醸トスカーナを数多く作る

★☆★　トゥア・リータの所有ワイナリー　★☆★

と聞くとご納得いただけると思います。 

1997年に創業されたワイナリーを2013年にトゥア・リータが購入。

2014年産よりトゥア・リータのオーナー兼、醸造責任者であるステファーノ・フラスコッラ氏を中心にトゥア・リータのスタッフによって醸造開始。

ステファーノさんによると、この地がコート・デュ・ローヌ地方の銘酒シャトーヌフ・デュ・パプに近いインスピレーションを受けたそうで・・・

現在では土地に合ったカベルネ・フラン種やグルナッシュ種、シラー種といった国際品種やサンジョヴェーゼ種が積極的に栽培されています。

近年では、息子のジョヴァンニ・フラスコッラさんがオーナー兼醸造責任者としてワイナリーを支えています。

特にご紹介するベッラマルシリアは、サンジョヴェーゼ種を100%使った地域の伝統ワイン！

その風味を紐解いてみました。

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ワインは、しっかりとしたルビー色。 

テイスティングに期待感を持たせる色合いです。
（右テイスト画像をクリックすると色合いが確認できます）

赤い果実を連想させる豊かなフルーツ香が魅力的。

オーク樽が使われていないので香りがストレートに伝わります。

口に含んでも柔らかく、そしてフレッシュながらも調和のとれた味わいが際立ちます。

同じトスカーナ産でも、キャンティ・クラシコ地域やモンタルチーノ地域のサンジョヴェーゼに比べてマイルドで、飲み心地良い印象があります。

また、このワインは自然派ワイン（ビオロジック）なのですが、それを全く感じさせない完璧な作りが光りますし、なによりも・・・

※飲んで美味しい
※充実したアフター（後味＆余韻）

は、トスカーナワインファンでなくともお分かりいただける味わいです。

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このワインは抜栓直後は少し硬さを感じるものの、ほんの少しの時間で目覚めてくるワインと感じています。

特に！

抜栓翌日にテイストしたベッラマルシリアは、豊かな果実味が出ていて、美味しさが舌の上を通り抜けます。

しかも、この果実味と酸とのバランスもとれていて、なかなか、この様なサンジョヴェーゼワインはこの価格では楽しめないですね。

コストパフォーマンスあふれるワインとしておすすめです！

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マイルドで飲み心地良いサンジョヴェーゼなので、この味わいはお肉を使った料理と合わせるのかお奨めです。

私〈Francesco〉的には

※ローストビーフ
※赤身肉を使う料理（シチュー等）

ベタな料理かもしれませんが、ナイスな取り合わせです。

また、バルサミコとオリーブオイルをドレッシングにしたサラダとともに楽しむ・・・

なんてこともお奨めです。

是非お愉しみください！

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【産地】イタリア　トスカーナ州（マレンマ）
【生産者】ポッジョ・アルジェンティエラ
【タイプ】赤ワイン/ミディアム～フルボディ
【葡萄品種】サンジョヴェーゼ95%　アリカンテ5%
【容量】750ml
【アルコール度数】 14.5%
【料理との相性】色々なお肉の料理と

【カンティーナの詳細はこちら】　　⇒　ポッジョ・アルジェンティエラ