ワイン・グローリアス

　Cusumano

クズマーノ

【シチリアワインのイメージ】

一昔前のシチリアワインのイメージは・・・というと、

※テーブルワインの宝庫
※濃いけど酸味も多い
※安い、とにかく安い

でしたが、最近のシチリアワインはこの表現では網羅出来なくなりました。

葡萄の個性と、それを栽培する土地の性質を知り、そこにはいったいどういう栽培が適しているのか　を探るワイナリーが増えてきています。

そのひとつが「クズマーノ」です。

【2000年創業とは思えないワイナリー】 

古くからシチリア島各地に葡萄畑を所有しているクズマーノ社。

祖父の代から大手ワイナリーに葡萄を供給する葡萄栽培業者として歴史を刻んでいたところから始まります。

このクズマーノが自社ワイン醸造に踏み切ったのは西暦2000年。

現オーナーのアルベルト氏と弟のディエゴ氏が自社でボトル詰めを開始した、イタリアでもまだ新しいワイナリーのひとつです。

でも、その歴史の新しさと反対に、品質とコストパフォーマンスの高さで非常に人気があるワイナリーとして知られています。

現在、同社はシチリア島内に複数の畑を所有。 

それぞれの土地の素性を活かした葡萄を栽培し、伝統を活かしつつも新たなチャレンジも忘れない姿勢・実力は、わずか20年あまりの間に世界が認めるところとなっています。

「シチリアは島では無く大陸である」という彼ら。

2013年には世界が注目する「エトナ山」にも進出。

ヨーロッパ最大の火山であり、葡萄栽培が最も古い時代から行われていたといわれるエトナ山、

しかも好立地の北斜面に6つのコントラーダを入手し、これまでのクズマーノのワイン同様、高い評価を受けるワインを醸しています。

  　　　　　　　　　　　　　　〈Francesco〉

◆クズマーノのエトナワイン◆

	アルタ・モーラ/グアルディオーラ：エトナ・ロッソ【赤】
	※価格はHPで	【葡萄】ネレッロ・マスカレーゼ100%
	葡萄畑（コントラーダ）に拘ったエレガントな赤ワイン 標高1000メートル近い「グアルディオーラ」の畑（コントラーダ）のネレッロ・マスカレーゼ種が使われた逸品。口に含むと、まとまりを持ったタンニン（渋味成分）、ミネラルをたっぷり含んだ果実味、そしてネレッロ・マスカレーゼが持つエレガントな酸が合わさり、それらが一気に押し寄せます。

	アルタ・モーラ/フェウド・ディ・メッツォ：エトナ・ロッソ【赤】
	※価格はHPで	【葡萄】ネレッロ・マスカレーゼ100%
	葡萄畑（コントラーダ）に拘ったエレガントな赤ワイン 標高600メートル近い「フェウド・ディ・メッツォ」の畑（コントラーダ）のネレッロ・マスカレーゼ種が使われた逸品。口に含むと飲み心地良さを演出する果実味、柔らかいタンニン（渋味成分）は程よい肉付きを感じさせてくれるんです。

	アルタ・モーラ/エトナ・ロッソ【赤】
	※価格はHPで	【葡萄】ネレッロ・マスカレーゼ100%
	エレガントな味わいが思う存分発揮されたエトナワイン ヴィンテージが示す若さは感じさせず、果実味とコク、そしてネレッロ・マスカレーゼらしい酸、ミネラル感が一気に押し寄せる感覚がありました。濃いネレッロ・マスカレーゼではなく、優しいネレッロ・マスカレーゼでもなく、、、ちょうど中間に位置するエレガントで果実味豊かなワイン・・・と言えるかもしれません。

	アルタ・モーラ/エトナ・ビアンコ【白】
	※価格はHPで	【葡萄】カリカンテ100%
	誰もが飲んで好きになれる味わいの白ワイン 樽熟成されていないだけあって実に爽快！シチリアの平地で醸される白ワインと違って・・・酸が瑞々しく勢いがあり、舌の上でミネラル分（塩味）も感じさせ、それが長く続きます。爽快な白ワインながら全体にボディを感じさせる点は、約4ヶ月間のシュール・リー製法がとられているからと思っています。

 ◆クズマーノの【赤】ワイン◆ 

	ベヌアーラ/テヌータ：プレスティ・エ・ペーニ【赤】
	※価格はHPで	【葡萄】ネロ・ダーヴォラ70%　シラー30%
	フルボディファン待望のシチリアワイン 州都パレルモの南西コルレオーネ農園（標高300メートル）で収穫された葡萄を使い作られています。ひと口含んだだけで感じるタンニン（渋味成分）と果実味。しっかりとした骨格を感じる様は「凝縮感抜群」と表現できるほど重厚です。ネロ・ダーヴォラ種がメインですが、私〈Francesco〉的にはシラー種が勝っている感覚です。

	マレーナ・メルロ：テヌータ：サン・ジャコモ【赤】
	※価格はHPで	【葡萄】メルロ100%
	エレガントでドライなメルロ シチリア島南東部サン・ジャコモ農園で収穫された葡萄を使い作られています。口に含んだ瞬間、柔らかい果実味が一瞬にして広がります。タンニン（渋味成分）はシャープで適度。これ以上多いとバランスが悪く、これ以上少ないと水っぽく感じる。。。そんなギリギリの点を見切っているかのようです。

	ディズエリ/ネロ・ダーヴォラ：テヌータ：サン・ジャコモ【赤】
	※価格はHPで	【葡萄】ネロ・ダーヴォラ100%
	エレガントでドライなネロ・ダーヴォラ シチリア島南東部サン・ジャコモ農園で収穫された葡萄を使い作られています。酸の中にまろやかな果実味が含まれているので、口当たりがシャープ！グラスに注いだ色合いはネロ・ダーヴォラらしい濃さがみられますが、この品種独特の甘い印象はありません。そしてワインに適度なコクを与えているタンニン（渋味成分）とひとつにまとまり口の中でハーモニーを奏でます。

	イ・トゥルービ：シラー ：テヌータ：サン・ジャコモ【赤】
	※価格はHPで	【葡萄】シラー100%
	エレガント系フルボディのシラー 香りは熟したブラックチェリー、そしてプラム香。樽熟成は行われていないので、葡萄そのものの香りがストレートに伝わってきます。味わいは「滑らか」という言葉がピッタリ。フルボディなタイプですが、タンニン（渋味成分）は渋味を煽るものではなくシャープ。そして果実味には甘さを感じさせるものは無く、あくまでドライでエレガントです。

	クズマーノ/ネロ・ダーヴォラ【赤】　※終売
	※価格はHPで	【葡萄】ネロ・ダーヴォラ100%
	リーズナブルなネロ・ダーヴォラ 色合いはしっかりとした濃いルビー色、その色合いを映すかの様に、口の中で踊る果実味。でも、「ガッツン！」とくる濃さではなく、あくまでソフトなタッチでタンニン（渋味成分）と酸のバランスが実に絶妙です。ひと言で言うと　丸味のあるネロ・ダーヴォラ　と言える出しょうね。

 ◆クズマーノの【白】ワイン◆

	アンジンベ/テヌータ：フィクッツァ【白】
	※価格はHPで	【葡萄】インソリア70%　シャルドネ30%
	気軽に楽しめるワンランク上の【白】 熟した桃などの果実を思わせる香りがふんわり漂い、その後から軽い柑橘類の香りが追いかけます。木樽は使われていないので、葡萄の持つ香りがストレートに伝わります。ひと口含んだ感触は、瑞々しくフルーティ！まろやかさを持ったドライ感も魅力で、しかも口の中でしっかり感じることが出来るコク＆ボディがあり、ミネラル分も豊富です

	クズマーノ/インソリア【白】　※終売
	※価格はHPで	【葡萄】インソリア100%
	リーズナブルなインソリア エキゾチックなフルーツや野の花、ハーブ、そして樽熟成されていないのですがスパイスを想わせる香りも伺えます。味わいはフレッシュ感たっぷり！そして葡萄の果実味満載！実に生き生きとした果実味を持っていて、コク、ミネラルもたっぷりです。

  ◆クズマーノの【ロゼ】ワイン◆

	ラムーザ/テヌータ：フィクッツァ【ロゼ】
	※価格はHPで	【葡萄】ピノ・ネロ100%
	フレッシュで飲み心地良い風味が魅力の【ロゼ】 新鮮なイチゴを感じさせる果実味やミネラル分が豊富で、しかもコクがあり、酸味のバランスもGood！余韻にほんの微かな葡萄の甘味を感じますが、それには嫌味がなく、、、逆に、高地で作られるワインが持つ程よい酸味と軽い苦味がうまくミックスされ・・・余韻はドライ感が優先しています。

◆クズマーノのスプマンテ◆ 

	セッテチェント/メトド・クラシコ：ブリュット【白・発泡】
	※価格はHPで	【葡萄】ピノ・ネロ55%　シャルドネ45%
	クリーミーで飲み心地抜群のシャンパン製法スプマンテ グラスからは、ベリー系の香りと共に野性味のある香りを感じます。ひと口含むと、まず最初に現れる酸味。でも、それは「酸っぱさを誘う酸味」ではなく全体を引き締めるもので、レフォスコ種が持つ果実味とうまくマッチしています。もちろん、果実味には甘さを感じる要素は少なく、エレガントなタンニンとも良い相性を示しています。