ワイン・グローリアス

見た目は軽そう、でもボディはしっかり！
コスパあふれるイタリア産カベルネ・ソーヴィニヨン 

【ソムリエ〈Francesco〉コメント】

カベルネ・ソーヴィニヨン種。　（Cabernet-Sauvignon）

この葡萄を使うワインを飲んだことが無い・・・という方を探すことが難しい、、

と言われるほど、今や世界中で栽培・醸造される人気葡萄品種です。

でも、イタリアではほとんど見かけることがありません。

その理由は、気候と土壌の性質から栽培が難しいから、と言われています。

でも！

見事に作り上げられた「カジュアル系カベルネ・ソーヴィニヨン」がモリーゼ州にあるんです！  

◆2022　カベルネ/テッレ・デッリ・オシ
*Cabernet Terre degli Osci*

作り手は「デ・マーヨ・ノランテ」。

面積はヴァッレ・ダオスタ州に次いで2番目に小さいモリーゼ州の生産者です。

デ・マーヨ・ノランテは、アブルッツォやプーリアなどに挟まれた地形を利用し、南イタリア特有の葡萄品種を使ったワインを作りますが、、、

このワインは地品種でなく国際品種のカベルネ・ソーヴィニヨン100％！

デ・マーヨ・ノランテには40年ほど前に植えられたカベルネの畑を持っていて、

「カベルネを使っても美味しいワインが作れる」　という自信のあらわれとか。

その風味をテイスティングで確認してみました。

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テイスティングすると、イタリアで醸されるカベルネワインは、フランスやスペイン、アメリカ・・・といったものと違う性格であることに気付きます。

まずグラスに注ぐと、色合いのしっかりとした他国のワインに比べて、その明るく輝きのあるルビーレッドの色合いに驚かれると思います、
 （右テイスト画像をクリックすると色合いが確認できます）

見た感じでは重くはなさそうなタイプと錯覚しそうです。

でも、ベリーやカシス類を思わせる凝縮した香りは、カベルネ種の特徴そのまま！

それにプラスしてスパイシーなニュアンスを併せ持つ香りが特徴的です。

また、その輝きのある色合いと反対に、味わいはしっかり。

タンニン（渋味成分）は多いのですが、時間の経過とともにマイルドな口当たりに変化し、あわせ持つ酸味とのバランスよくとれています。

このクラスのワインとしては異例のオーク樽で約3ヶ月熟成されていますので、ワインの骨格は1本筋の通ったものもあります。

若そうに思えるヴィンテージですが、抜栓即でも楽しめるワインと感じました。

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このワインは、ディ・マーヨ・ノランテのエキスポート・マネージャー「アデーレ・ダレーテさん」ともティスティングする機会がありました。

その際、地品種を大事にするディ・マーヨ・ノランテなのに、なぜカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培しているのかを聞いたところ・・・

彼女いわく。

カベルネを植えた当時は、とにかく国際品種であるカベルネを植えることが大流行だったそうで、オーナー：アレッシオさんの祖父や父も積極的に栽培したそうです。

先祖が植えた葡萄は、ちょうど良い樹齢を迎えたのを見極めたアレッシオさんは「カベルネを使っても、俺は美味しいワインが作る自信がある」と言い切って醸造に踏み切ったんです。

この言葉通り、イタリア産カベルネ・ソーヴィニヨンのワインとしては、非常にコストパフォーマンスにあふれる1本で・・・

普段飲みにも最適と思っています。

先ほども記述しましたが、抜栓当日から楽しめるワインですし、
抜栓した翌日にもこなれた味わいを楽しませてくれるワインです。

カジュアルタイプのワインですが、日に日に美味さを発揮してくれますよっ！

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【産地】イタリア　モリーゼ州
【生産者】ディ・マーヨ・ノランテ
【タイプ】赤ワイン/フルボディ
【葡萄品種】カベルネ・ソーヴィニヨン100%
【容量】750ml
【アルコール度数】 13.5%
【料理との相性】各種の肉料理など

【ディ・マーヨ・ノランテのワイン】⇒こちらから