ワイン・グローリアス

【ソムリエ〈Francesco〉コメント】

シャルドネ＝Chardonnay。

今や世界中で栽培されるこの葡萄は、栽培される土地（土壌・気候etc.）によって、、、

また、仕込まれる方法によってもその姿を大きく変貌させる品種です。

ここでご紹介するシャルドネは、カラブーリア州最北のコセンツァ県カステロヴィッラリという村で栽培されたもので、、、

>>> 樽仕込みされた濃厚なシャルドネが好き

と言う方には少々物足らないかもしれません。 

◇2023　フェッロチント/シャルドネ
*Ferrocinto/Chardonnay*

作り手は「フェッロチント」。

2007年に設立された、まだ新しいカンティーナですが、既に驚くほど高品質のワインを作り上げています。

この「シャルドネ」もそのひとつで、
オーク樽を使わず、ステンレスタンクで発酵・熟成されるので・・・

※綺麗な酸を伴った滑らかさのあるワイン

が醸されるんです。

他の地域産シャルドネとの違いとは・・・

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【産地について】

カラブーリア州・・・というと、南イタリアに在るので「さぞかし気温も高く暑い地域」と思われがちです。

でも、フェッロチントの所在地コセンツァ県カステロヴィッラリ村は、ポッリーノ山脈の麓、標高250～450mに葡萄畑が点在します。

この地は昼夜の寒暖差が大きく、雨はピエモンテ州並みに降り、平均気温はトスカーノ州とほぼ同じです。

この様にカステロヴィッラリ村周辺は北イタリア並みのミクロクリマ（＝微気候）があり、葡萄栽培に適している地として注目されています。

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グラスに注いだ色合いは、やや濃さのある麦わら色。
（右テイスト画像をクリックすると色合いが確認できます）

透明感は抜群で、ゆるやかに熟成していることがうかがえます。

黄色い果実や花を思わせる香りは芳醇そのもの。

使われる葡萄の素性が悪ければ、ワインにはっきりとその悪影響が現れてしまいますが、その点、完熟シャルドネの魅力満点です。

そして、滑らかな果実味とわずかな酸がクリアな味わいをもたらしています。

「樽仕込みされたシャルドネが好き」と言う方には少々物足らないかもしれませんが、

※優しい味わいのワインが好き
※料理と気軽に白ワインを楽しみたい

と言う方にはピッタリです！

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一時期、何でもかんでもオーク樽を使って醸される白ワインが横行？したことがありました。

中には、オークのチップ材（切れ端）をワインイ漬け込んで樽香を付ける・・・というワインまでありました。

でも、最近では、このワインの様に、葡萄本来の力を活かすため、オーク樽を使わないワインも増えつつあります。

オーク樽熟成ワインがダメ・・・と言うのではなく、

出来た葡萄の素性を最大限に活かす方法は何か・・・を突き詰めるワイナリーだけが作り得るワインだと思います。

ただ、生産量自体も少ないので、欠品したらごめんなさい。。。

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【独善的マリアージュ】 

この味わいなら、魚介類や野菜類を使う料理と相性はとてもいいですね。

例えば、「お刺身」と合わせても特有の臭みをあおることはありませんので、「寿司」とも合わせる事が可能です。

もちろん！

ボンゴレ・ビアンコ等のパスタ料理との相性は、言うまでもありません！

ぜひお試しくださいね！

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【産地】イタリア　カラブーリア州
【生産者】テヌーテ・フェッロチント
【タイプ】白ワイン/辛口タイプ
【葡萄品種】シャルドネ100%
【容量】750ml
【アルコール度数】 13.0%
【料理との相性】　トマトを使うパスタ料理　etc.

【カンティーナの詳細はこちら】⇒　フェッロチント 

★bianco